“ピコレーザー”をご存じでしょうか。
ちょっと美容に関心がある方なら、もう耳にしたことがあるワードだと思います。
今、最新の医療レーザー機器が、このピコレーザーを照射できます。
これまであまり知らなかったという方にも、興味があったという方にも、ピコレーザーのことをわかりやすくご説明して参りましょう。
ピコレーザーってなんのこと?
レーザーを使用する機器は、医療クリニックでの脱毛やシミの除去などの施術に、広く使用されてきました。
もしかしたら、シミやお肌に関わることというと、まずエステサロンのことを思い浮かべる方がいらっしゃるかもしれません。
エステサロンでは、まず顔や身体のトリートメントなどが行われ、そこにお肌のくすみの改善を目指したフォトフェイシャルや、脱毛などの施術を加えることが多いようです。
医療クリニックではマッサージなどは行いませんが、脱毛や肌の状態を健やかに保つための施術は行われており、それが医療脱毛や、シミの除去などとなっています。
では、エステティックサロンと医療クリニックでは、なにが違うのでしょう。
まず、第一に施術を行うスタッフの持つ資格、第二に使用する機器の違いが大きいのです。
医療・美容クリニックで施術をするのは、医療従事者です。
医療従事者というのは、医師や看護師などの国家資格を有している者を指しています。
医療クリニックで使用される機器は、例えばレーザー機器であれば、それなりのパワーのあるものになります。
だからこそ、それ相応の効果が期待できるのですが、それを扱えるのは資格を持った医療従事者だけに限られます。
一方、エステサロンのスタッフは、医療従事者ではありません。
ですから、サロンで使用される機器などは、資格が無くても扱えるように、パワーが低く抑えられているのです。
医療クリニックや美容皮膚科の施術に使われる医療レーザーは、従来の一般的な機器だとナノ秒(10億分の1秒)単位でレーザー波を照射していました。
それより短いピコ秒(1兆分の1秒)単位の波長のレーザーを、ピコレーザーと呼んでおり、それを照射できるのが最新のレーザー機器なのです。
ピコレーザーは主に、シミの除去やお肌のケアに使われます。
シミというのは、様々な要因から肌の中で作られるメラニン色素が排出されず、皮膚に残って沈着してしまった状態のことで、地肌の色よりも濃く見える部分を指します。
紫外線を浴びることでできた日焼けによって、過剰にメラニン色素が作られてしまったり、ターンオーバーが乱れたりすることで、きちんと排出できなくなることが沈着の一般的な原因と考えられます。
シミは地肌の色よりも濃くなりますから、濃い色に反応するレーザーの特性を利用して、メラニン色素に照射し、破壊するのです。
この時、ナノ秒波よりもピコ秒波のレーザーの方が、メラニン色素を細かく破壊でき、よりスムーズに排出されることになるので、ピコ秒波のレーザー機器が優れているとされます。
これまでの医療レーザー機器はナノ秒波のものが一般的でしたから、ピコ秒波のレーザー機器は最新のものといって良いでしょう。
そんなピコ秒波のレーザー機器はいくつかあるのですが、中でもおすすめしたいのが、『PicoSure(ピコシュア)』です。
なぜPicoSure(ピコシュア)なの?
ピコレーザーのことをご存じの方は、『PicoSure(ピコシュア)』というネーミングを耳にしたことがあるかもしれません。
数あるピコレーザー機器の中で、この『PicoSure(ピコシュア)』が注目されるのは、アメリカで日本の厚生労働省にあたる、FDA(=Food and Drug Administration:アメリカ食品医薬品局)の認可を受けていることから。
そのうえ安全と効果が認められている範囲が、シミ・シワ・ニキビ跡と幅広く、それが『PicoSure(ピコシュア)』の大きな特徴でもあり、話題になる理由といえるでしょう。
また『PicoSure(ピコシュア)』には、いくつかの照射モードがあるので、ここでご説明いたしましょう。
ピコフラクショナル照射
フラクショナルとは、「わずかな」とか「分割されたもの」などを意味しています。
ピコフラクショナルは、パワーのあるピコレーザーを点状(フラクショナル状)にして、シャワーのように照射します。
この方法だと、肌の表面を傷つけることなくレーザーを真皮のコラーゲンやエラスチンに作用させることができるので、効果的な施術が期待できます。
なぜこれが効果的かというと、皮膚の中の細胞に刺激を与えて、細胞が再生しようとする力をお肌のターンオーバーの促進に上手く結びつけられることから。
肌の修復に向かおうとする力を、お肌を健やかに保つために有効な、コラーゲンやエラスチンの生成を促進させることに導くのです。
自分の身体が本来持っている、再生力を無理なく引き出して使うところが特徴といえるでしょう。
このことから、ピコフラクショナル照射は、毛穴を引き締め、肌の張りを整えたり、ニキビ跡や小ジワなどにも効果があるとされています。
また、フラクショナル照射はシャワーのようにピコレーザーを照射するので、広い範囲へ効果的な施術が可能となりました。
そのうえ、従来のフラクショナルレーザーでは1週間程度のダウンタイムが必要でしたが、ピコフラクショナルでは24時間程度と、格段に短くなっています。
ピコトーニング照射
ピコトーニングは、弱いピコレーザーを肌に照射することで、色素を薄くします。
元々医療レーザーでのシミの除去などは行われてきた施術ですが、ピコトーニングであれば細胞にできるだけ刺激を与えること無く、メラニン色素の破壊を促すことが可能です。
低出力でレーザーを照射することから、肌の奥に滞留している、シミなどの原因であるメラニン色素を、肌に負担をかけることなく確実に破壊していきます。
色素の沈着や肝斑は、ストレスなどによって肌に炎症が起こったような状態が続き、メラニン色素を次から次へと作り出してしまう、炎症性の色素沈着であるといわれています。
メラニン色素が蓄積するよりもはやく分解してしまうことで、ターンオーバーを整え、肌の質などを改善する効果も期待されています。
このようにピコトーニングは、シミや肝斑、お肌のくすみ、炎症後色素沈着なども、より効果的な改善ができるといわれています。
ピコスポット照射(シミ取り)
ピコスポットは、ピコレーザーをスポット照射することで、除去しにくいシミに潜むメラニン色素を、効果的に破壊してしまおうというもの。
先に少し触れましたが、ピコレーザーの特徴は、その波長が短いことにあります。
短ければ短いほど効果的であるといわれていたものの、今まではナノ秒(10億分の1秒)単位のレーザー機器が一般的でした。
ピコ秒(1兆分の1秒)単位のレーザーを照射できる機器が登場したことで、シミの除去などはさらに効果的に、そして肌へのダメージが少なく行えることとなったのです。
ピコレーザーはナノ秒波のレーザーよりも、メラニン色素を細かく破壊できるのですが、その大きさの差は、ナノ秒波のレーザーで破壊されたものが岩石程度の大きさだとすれば、ピコレーザーなら砂程度といわれるほど。
また、レーザー治療と聞くと、痛みを連想する方もいらっしゃるかもしれませんが、ピコレーザーであれば、それも格段に軽くなっています。
今までのナノ秒波レーザーは、熱を加えて沈着した色素を砕くイメージでしたが、ピコレーザーは衝撃波で粉砕します。
私たちの身体は、レーザーで破壊されたメラニン色素を老廃物と認識するので、より細かくしたほうが、スムーズに排出できるのです。
これにより、個人差は多少あるものの、1週間程度必要だったダウンタイムは約24時間と、大幅に短縮されました。
『PicoSure(ピコシュア)』の優れた性能をご紹介しましたが、いかがでしたでしょう。
『PicoSure(ピコシュア)』は、FDAの認可を受けていることから信頼度が高く、知名度も上がってきていますが、新しい機器なので導入しているクリニックは限られています。
設置しているクリニックが少ないというところが、ややネックかもしれません。
ただ、医療クリニックでの本格的なシミ治療もポピュラーになりつつある、今日このごろ。
『PicoSure(ピコシュア)』を導入済みのクリニックでも、無料カウンセリングや期間限定のキャンペーンなどを行って、施術を受けやすくしようという試みも増えてきています。
そんなお得な情報を積極的にキャッチして、ぜひ役立ててくださいね。
当クリニックでは『PicoSure(ピコシュア)』を導入しています。
料金など詳しい情報はピコシュア(ピコレーザー)のシミ除去へ。