年齢を重ねていくと、様々な体の変化に気づかされてしまうもの。
ちょっと前までは苦にならなかった姿勢が辛くてできなくなっていたり、大丈夫だと思っていた距離が走れなくなっていたり。
若い時にはすぐに取れたはずの疲れがいつまで経っても抜けきらなかったり、だるさがいつまでも残ってしまったり。
自分では変わっていないつもりでも、実際の変化にふと気付かされてしまうものです。
そんな身体の変化の中でも一番気になるのが、お肌のたるみではないでしょうか。
毎日鏡を見る度に目に入る顔のたるみは、特に気になるものですよね。
たるみの解消法で真っ先に思い浮かぶのは、美容整形かもしれません。
以前に比べてハードルが低くなったように思われる外科的な対処法ですが、そうはいっても手術を行うとなれば、様々な負担がかかることは見過ごせません。
費用のことのみならず、やはり肌にメスを入れるのには誰でも抵抗を感じるものでしょう。
でも、そのたるみが手術を行うことなく解消できるとしたら…?
今回は気になるたるみと、切らないたるみ対策をご紹介していきましょう。
たるみとは?
お肌が老化した時に真っ先に現れるのが、たるみとシワです。
特に顔の老化現象として起きるもので、たるみもシワも皮膚にだけあらわれる老化ではなく、実は筋肉や骨格を含めた構造が、加齢によって変化して起こるものなのです。
若々しい肌と年齢を重ねた肌。
いったいどこが違うのでしょう。
加齢による骨格の変化
まず変化が起こるのは、実は肌ではなく骨なのです。
顎の骨などは幅が狭くなっていきますし、おでこや上あごはへこみ、目の周りや鼻の周りの骨も広がっていくイメージです。
つまり、お年を召した方の顔の骨格は、若いときより小さくなっていることになります。
骨格や筋肉の減少に伴う顔の変化
皮膚の土台は、言うまでもなく骨格です。
骨格が変化すればその上を覆っている皮膚が変化するのは当然のことではありますが、これが年齢を重ねるとみられる、たるみやシワの原因です。
若いときには、張りのある肌がなめらかな曲線とたるみのないシャープなフェイスラインを作り出していたのに、土台となる骨格と筋肉の減少によって、まぶたや頬が垂れ下がったようになり、頬からあごにかけてのフェイスラインも、たるんだものになってしまうのです。
皮膚自体の変化
ここで、皮膚の構造を簡単に説明いたしましょう。
表皮と呼ばれる部分は、主にケラチノサイトという細胞からなっています。
これは角化細胞とも呼ばれていて、耳にしたことがあるという方も多いと思います。
その厚さはわずか0.03mmから0.05mmですが、その中は「基底層(きていそう)」や「角層(かくそう)」と呼ばれる、いくつかの層になっています。
基底層は表皮の中では最も内部にありますが、ケラチノサイトが分裂すると、内部から押し出されるように表皮に向かって移動していき、最後には角質層に達して剥がれ落ちていきます。
これがいわゆる「垢」というわけです。
皮膚は約2ヶ月ほどをかけて代謝による再生を繰り返していて、この一連の代謝の工程が、ターンオーバーと呼ばれています。
表皮の下には真皮と呼ばれる層があり、表皮を支えています。
この層では「乳頭層(にゅうとうそう)」や「網状層(もうじょうそう)」と呼ばれる中に、神経や血管、毛根や汗腺が存在しています。
この網状層に多いコラーゲンとエラスチンは、表皮の構造を作る主要なたんぱく質です。
多くのコラーゲンが柔らかい組織を保護して支え、骨格とつなげる役割を担っているように、真皮のコラーゲン分子も皮膚に張りと弾力を与え、健康的な肌を保つ働きをしています。
エラスチンも体内には多く存在しており、コラーゲンに絡みつくようにして束ね、肌に弾力を与える働きをしています。
肌の中にコラーゲンが豊富に在ったとしても、エラスチンが不足していれば保持することができなくなり、肌からは弾力が失われてシワやたるみの原因になってしまいます。
皮下組織は真皮のさらに奥に在ります。
主に皮下脂肪で構成されていて、中には真皮よりも大きな血管や神経が存在しています。
お肌のたるみは、加齢によって真皮層のコラーゲン量が減少してしまい、皮膚がしなやかさを失うことで起こることが多いようです。
コラーゲンやエラスチンなどの成分は、加齢と共に減少します。
30代を過ぎると減少量が多くなり、皮膚は弾力を失って頬などの肉の重さを支えきれなくなって、その結果、皮膚が垂れ下がってしまうのです。
また、皮膚を支える筋肉も加齢によって衰えていきますから、それも相まってたるみが出ることになります。
40代に入ると筋肉の衰えがみられることが多いようですが、普段あまり表情筋を使っていない方は、頬がたるみやすいといわれています。
切らない対策・スキンタイトニング
スキンタイトニングとは、医療用のレーザーを使用して行うエイジングやお肌のケアを指します。
表皮層・真皮浅層部に届いたレーザー波が、熱エネルギーに変換されることによって組織を全体的に加熱します。
その熱による創傷を身体が治そうとする過程で、コラーゲンが増生することを利用して、自然とターンオーバーを整えていくことを目指しています。
この施術でよく使われるのが、「メディオスターNeXT PRO」と呼ばれる医療レーザー機器です。
この機器は810nmと940nmという2種類のレーザー波長を同時に照射することができるので、真皮の中層部と下層部に作用を及ぼせます。
たるみは真皮層のコラーゲン量が減少してしまうことによって起こるとご説明しましたが、コラーゲンの生成が促進されれば、自ずとお肌のリフトアップも期待できるということになります。
また、メラニン色素や血管にも作用して、くすんだお肌のケアや血管の活性化も促すとされています。
レーザーを使うと聞くと、痛みを連想される方もいらっしゃるでしょうが、医療機器は日々進化しています。
「メディオスターNeXT PRO」での施術は、従来のレーザー治療機器に比べて、比較的痛みは軽く感じられるようです。
この機器はハンドピースを替えることによって、様々な治療ができるようになっているのですが、そのハンドピースに冷却装置が搭載されているので、皮膚の表面を冷やしながらのレーザー照射が可能になっています。
また、一般的なレーザー治療では施術後にダウンタイムと呼ばれる、受けた治療による腫れなどから回復をはかる期間が必要ですが、「メディオスターNeXT PRO」による施術では、それも最小限レベルで済みます。
お化粧ができない、顔が腫れるなどの心配も不要なので、ストレスが少ない治療法だといえるでしょう。
施術を受けることによってたるみはもちろん、ターンオーバーを整えたり、シワの軽減も期待できるのが、「メディオスターNeXT PRO」の魅力です。
ただ、こちらの機器はどのクリニックでも導入されているとは限りませんので、問い合わせて確認してみることをおすすめします。
どの医療クリニックでも、無料のカウンセリングなどを行っていますから、気になったことは全て訊いてしまいましょう。
切らずに解消するたるみのお話、いかがだったでしょうか。
もし毎日鏡を見る度に気持ちが暗くなっているようでしたら、思い切って医療クリニックを訪れてみてくださいね。