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ダーマペン4で美肌を作る|セルフとクリニック治療での効果の違い、痛みなど美容専門家が徹底解説

公開 2021年7月1日
更新

最近では、SNSでも話題になっているダーマペンですが、写真を見ると、顔が赤くなっていたり痛々しい画像が出てくるので、それで恐怖心を持つ人も少なくありません。ここでは、医療機関で扱うダーマペン4について、治療の特徴や痛み、ダウンタイムについて詳しくご紹介します。

ダーマペンとは?

ダーマペンは、髪の毛よりもさらに細い針で肌に細かい穴を開けることで、傷が治ろうとする創傷治癒過程で肌の生まれ変わりを促す治療法です。その創傷治癒過程では、多くの成長因子が放出され、コラーゲンを作る細胞である線維芽細胞の働きを活発にします。そのため、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などの美肌成分が増え、ハリと弾力のある滑らかな肌になります。

また、真皮層でコラーゲンなどが作り出されることで、新陳代謝が活発になり、肌を支える機能が向上します。それにより、ニキビ跡のクレーターや毛穴の開きを改善させます。

さらに新陳代謝の活性化により、ターンオーバーが正常化し、肌の老廃物の排出を促します。それにより、シミや色素沈着も改善することが期待されます。

肌のハリやツヤも出るので、肌質改善やエイジングケアに最適の治療法です。

ダーマペンが他の治療と違うのが、レーザーを使わず肌に熱ダメージを与えない、という点です。

改良され、ダウンタイムが減ったダーマペン4

初代のダーマペンは、ダーマローラーと呼ばれ、ローラーに針がついているものでした。ダーマローラーは、構造上、垂直に針が刺さりにくいことと、均等に圧が加わらないため、出血や赤みが強く出やすいものでした。そのため、皮膚へのダメージが強くダウンタイムも長く、受けづらい治療でした。

しかし、年々改良され、現在のダーマペン4は、針が皮膚に対して垂直に刺さること、均等に圧がかかること、針の抜き差しの際の振動のブレも少なく、皮膚へのダメージが減りダウンタイムも短くなっています。針が刺さる時の速度も高速に設定できることで、治療時間が短縮し、患者様への負担も最小限に抑えられています。

ダーマペン4の針は、とても速く針が振動するため、1秒間に1920個もの穴を皮膚に空けることができると言われています。また、針の長さを0.1mm単位で調整でき、患者様の肌の状態に合わせて設定を変えられるため、お悩みに合わせた治療が可能です。

ダーマペン4の美肌効果

ダーマペン4は、以下のような様々な肌悩みに対応しています。

ニキビ跡

ニキビは、毛穴がつまった部分にアクネ菌が繁殖して炎症を起こし、赤いニキビになります。炎症があまりにも強かったり、膿を持つニキビだったり、ニキビが重症化すると、炎症が治まった後に、肥厚性瘢痕と呼ばれるニキビ跡として残ってしまいます。これがいわゆるクレーターと呼ばれる凹んだニキビ跡です。

もう1つニキビ跡の種類として、小さいニキビが多数でき、炎症が治まった時には萎縮性瘢痕とよばれる皮膚が凹み毛穴が開いたように見えることもあります。

このようなニキビ跡には、ダーマペン4がおススメです。ダーマペン4の創傷治癒過程により、肌の弾力やつや、ハリに関わるコラーゲンやエラスチンが増え、肌再生が活性化します。ダーマペン4は、針を深い設定にすると、皮膚の深い部分まで及んでいるニキビ跡にも効果が期待できます。

回数はかかってしまいますが、治療を続けることで、肌の滑らかさが出てきて、少しずつニキビ跡も改善されます。

毛穴

毛穴にも種類があります。皮脂分泌が多く皮脂が詰まる「詰まり毛穴」、頬などに多い「たるみ毛穴」、脂性肌の方に多い「開き毛穴」などがあります。ダーマペン4により、コラーゲンが増えたり、ターンオーバーが正常化することで、皮膚にハリと弾力が生まれ滑らかになることで、毛穴が目立ちにくくなる効果も期待できます。

肌のハリと弾力

創傷治癒過程で、コラーゲンやエラスチンの再生が促されると同時に、ダーマペン4で細かい穴が開いている皮膚に美容効果のある成分を塗布することで、より浸透率がアップします。

この美容効果のある成分は、クリニックによって違いますが、ヒアルロン酸がベースのものが多いです。オプションで様々なお悩みに合わせて薬剤を選ぶこともできます。

そのため、皮膚の自己再生能力と共に、美容成分を皮膚に浸透させる2つの効果により、肌のハリと弾力が生まれます。

ニキビ

ニキビは、さまざまな要因によってできますが、ターンオーバーの乱れでできる、ことも多くあります。ダーマペン4では、肌の自己再生能力と自然治癒力を高めて、ターンオーバーを正常化するため、ニキビができづらくなったり、できても跡が残らず改善していくことが多いです。

小じわ

小じわはコラーゲン不足が原因であることが多いです。

ダーマペン4で、コラーゲンの生成を活性化し、美容成分を含む薬剤を肌に塗布することで小じわの予防と改善に繋がります。また、小じわは目周りにできやすいですが、ダーマペン4は目の周りなど細かい部分にも当てることができます。

ダーマペン4の痛みとダウンタイム

痛みについては、麻酔クリームを塗布し、効いてきた頃に行っていくので痛みは緩和されます。麻酔が効きづらい方や、痛みが心配な方は、クリニックスタッフにご相談ください。麻酔が切れても急に痛くなるわけではなく、火照りやひりひり感を感じる程度です。

施術後は、赤味やひりひり感、火照り感が出ることがあります。赤味は約3~4日、内出血した場合は1週間程度で治まります。

ダウンタイムは比較的少ない治療ではありますが、個人差があります。治療後12時間は顔を濡らすことができないので、洗顔、基礎化粧品、メイクは翌日からとなります。入浴は、シャワーでしたら可能です。洗髪は顔を濡らさないようにしていただければ問題ありません。

顔が赤い間は、体を温めすぎると赤味やひりひり感が増すこともあるため、なるべく体を温めないように気をつけください。

ダーマペン4のメリットとデメリット

メリット

①化粧品が浸透できない層までアプローチできる
化粧品の浸透は角質までですが、ダーマペン4は真皮層までアプローチできます。肌の奥深くからハリや弾力を作り出すことができます。

②痛みやダウンタイムが少ない
麻酔クリームを使用することで、治療中の痛みはほんとんどありません(個人差があります)。また、翌日からメイクができるので、赤味が続いた場合でもメイクで隠すことができます。

③幅広いお悩みに対応できる
ダーマペン4は針を差しながら美容薬剤を肌の奥に注入します。小じわ、毛穴、ニキビなど様々な悩みや肌質に合わせた薬剤を選択することができるので、よりその方に合わせた治療が可能です。

④肌質に合わせた施術をするとダウンタイムを最小限にできる
ダーマペン4の針は、針の長さを0.1mm単位で調整でき、患者様の肌の状態に合わせて設定を変えられるため、肌へのダメージを減らし、ダウンタイムを最小限に留める事ができます。

デメリット

①金属アレルギーの方は受けることができない
針は金属のため、金属アレルギーの方は皮膚にアレルギー反応がでることがあります。

②治療後の注意点が細かくある
12時間は顔を塗らせない、徹底した紫外線対策と保湿など、患者様に協力していただく事項があります。

③回数を重ねる必要がある
1回の治療でも、肌のハリやつや弾力は感じられますが、毛穴やニキビ跡に関しては、最低でも5回の治療が必要になります。

④施術者の技術やカウンセリング力の違いで副作用が出ることも
施術者がカウンセリングをしながら、美容薬剤の選択や針を調整するため、施術者が判断を誤ると、痛みを感じたり副作用が出ることもあります。価格や手軽さだけでなく、安心できるクリニックを選択するようにしましょう。

セルフケアとクリニックはどちらがよい?

家庭用セルフダーマペンは、治療ではありませんので、副作用や強いダメージを肌に与えないように設計されています。家庭用セルフダーマペンでも肌の浅い層を傷つけることで、少し肌にハリが出てきたと感じる方もいます。しかし、間違えた方法で、肌の傷が治らない、逆に肌状態が悪くなったということもあるようですので、リスクも理解した上で選択しましょう。

医療機関でのダーマペン4は、医師の管理の元で行われます。肌を傷つけ創傷治癒過程で肌再生を促し、ある程度の深さで行うため、副作用や軽度のダウンタイムも生じますが、その分効果も期待できます。

まとめ

ダーマペン4は、あらゆる肌悩みに対応する治療です。また、肌質や悩みによって針の深さや美容薬剤を決めるため、1人1人に合ったカスタマイズができる施術です。

副作用もある治療ではありますが、回数を重ねるごとに効果が目に見えて分かるため、非常にリピートされる患者様が多いです。

MBC麻布十番では、副作用を最小限にし、患者様の肌質と悩みに合わせた治療を心がけています。まずはカウンセリングでお悩みをお聞かせください。

<筆者プロフィール>

タカヒ沙苗

タカヒ沙苗(美容皮膚科看護師・美容講師)
看護師、保健師の他に、日本コスメティック協会認定インストラクターなど美容資格12個を持つ。
現在は、札幌市内の皮膚科、美容皮膚科で看護師として勤務する傍ら、美容講師として活動。
メディアにも出演し、正しい肌理論に基づくスキンケアを普及に努めている。