ダーマペンでクレーターが治った！必要な回数と効果、料金を解説

いろんなスキンケアや美容施術を受けてもなかなか治らないクレーターでお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。クレーターは肌表面の角質層が壊され、自然に回復するのが困難な状態です。そのため、通常のスキンケアでの改善は難しいと言われています。

しかし、「ダーマペン」によってクレーターの原因となる肌の深部に直接働きかけ、改善を目指すことができます。この記事では、ダーマペンでクレーターが改善する仕組みや改善するまでの回数、期間、さらに高い効果が期待できる「ポテンツァ」との比較について解説します。

ダーマペンでクレーターが治ったという人多数！実績のある治療法です

クレーターの治療として有効なものに「ダーマペン」があります。ダーマペンは皮膚の表面に小さな穴を開け、肌自らが自然に治ろうとする「自然治癒力」を高め、肌再生へと導く治療法です。

ダーマペンはアメリカの厚生労働省に当たるFDAでニキビやニキビ跡の治療機器として承認され、これまで多くの患者様のクレーター治療に用いられている実績のある治療法です。

通常のニキビであれば自然治癒によって回復することもありますが、クレーターはニキビが炎症を繰り返し、真皮層から皮下組織にかけて、瘢痕組織に置き換わっている状態です。そうすると、瘢痕組織が皮膚を下に引っ張ることで、肌表面が陥没し、凸凹して見えるクレーターの原因になります。

また、クレーターができると肌の正常なターンオーバーが行われず、自然に回復することができなくなってしまいます。そのためさまざまな施術を行ってもなかなか改善しないケースがあるのです。

しかし、ダーマペンでは肌に穴を開け、自然治癒力を高めながらさらに肌悩みに合わせた美容液を注入します。他の施術と比較して美容液の浸透率が高く、肌の再生を促しながら肌悩みにもアプローチすることができます。

そのため肌の正常なターンオーバーが整い、クレーターのない滑らかな肌へ導くことができます。

ダーマペンでクレーターは何回で治る？

ダーマペンでクレーター治療を行った場合、何回くらいで治るかも気になるところですよね。ダーマペンでは、大きな肌悩みがない場合には一回でも効果を実感できることがありますが、クレーター治療では大体5回以上の治療が必要になるケースが多いようです。

複数回の施術が必要な理由は、ダーマペンは即効性を期待する治療ではなく、肌の自然治癒力を引き出す治療法であるためです。

通常、肌は28日周期のターンオーバーを繰り返し、徐々に健康な状態へと整っていきます。しかし、クレーターのある肌は角質層が壊されて正常なターンオーバーが行われなくなっている状態です。

ダーマペンでは施術を繰り返しながら肌のターンオーバーを整え、同時に有効成分を注入することで徐々に正常な肌へと導いていきます。そのため、複数回の施術が必要なケースが多いのです。

クレーターが治るまでの期間と料金

ダーマペンでクレーターを治療する場合の期間や料金について解説します。ダーマペンでクレーターの改善を目指す場合には、トータルで半年〜1年半以上、料金は107,500円〜となることが多いようです。

クレーターの改善には5回以上の施術が必要ですが、施術には3〜4週間の間隔をあける必要があります。そのため、最低でも半年、治療期間が長くなる場合には1年半以上かかるケースがあります。

また、ダーマペンの料金の全国平均は約21,500円です。全国平均の料金で計算した場合、5回の施術で107,500円、10回の施術では215,000円になります。

クレーターを根本的に改善し、治療後にも健康的な肌を維持するためには、ある程度の時間がかかるとみておきましょう。また、より短期間で高い効果を期待したいという場合には、後ほど紹介する「ポテンツァ」もおすすめです。

重度のクレーター治療には長期間かかることも

重度のクレーターの場合には、どのくらいの治療期間がかかるのでしょうか。重度のクレーターでお悩みの方に、月に1回合計10回の施術を受けていただいた結果、そのほとんどの方が「改善した」と実感したというモニター調査があります。

しかし効果はすぐに現れるわけではなく、症状によってはその後も継続的な治療が必要になることもあります。重度のクレーターの場合には、さらに長期間の治療期間がかかってしまうことも考慮しておきましょう。

早くクレーターを直したい人にはポテンツァもあり！ダーマペンとポテンツァの比較

ダーマペンでもクレーターの改善に高い効果が期待できますが、より早く改善を目指したいという場合には「ポテンツァ」もおすすめです。ポテンツァは「ダーマペンの進化版」とも呼ばれ、ダーマペンと同様に肌に小さな穴を開け、肌に開けた穴に美容液のほか高周波（ラジオ波）を照射する治療法です。

ここではポテンツァとダーマペンのメリットとデメリットなどを踏まえて特徴を比較します。ポテンツァについて詳しくは「ポテンツァとダーマペンの違い|症状別おすすめの治療法を紹介」の記事も参考にしてください。

ポテンツァのメリットとデメリット

ポテンツァのメリットとしては、ダーマペンと比較してより痛みが少ないことが挙げられます。最新のダーマペン4では従来の機器と比較して痛みが少なくなりましたが、ポテンツァではさらに痛みが軽減されるようになりました。

これはポテンツァでは刺す針の深さや高周波を届ける部位を調整できるためです。高周波には止血効果も期待できるため、ダウンタイムが短い点もポイントです。

また、高周波は肌の奥深くに当たる「真皮層」に届き、熱エネルギーを与えます。これにより、熱傷を起こすことなく、ニキビやニキビ跡の原因となる皮脂腺を壊すことができます。そのためクレーターの原因となるニキビを根本的に改善する効果も期待できます。

ほかにも、ポテンツァにはダーマペンにはない「ドラッグデリバリーシステム」が搭載されていることもメリットの一つです。ドラッグデリバリーシステムは肌の奥深くに有効成分を均一に届けることができます。

そのため有効成分がより浸透しやすく、創傷治癒効果との相乗効果でニキビやクレーターの改善だけでなく、リフトアップ効果や赤ら顔、肝斑の改善にまで効果が期待できます。

一方、デメリットとしては施術後に赤みや腫れ、かさぶたなどの副作用を生じることがある点が挙げられます。しかしいずれも一時的なもので、赤みや腫れは1〜3日程度で軽減し、かさぶたも徐々に剥がれていきます。万が一症状が長引く場合にはクリニックまでご連絡ください。

ダーマペンのメリットとデメリット

ダーマペンのメリットとしては、ポテンツァと比較してより細部にまで施術できることが挙げられます。ダーマペンは極細針のついたペンタイプの機器を肌に当て、細かく動かしながら穴を開けていきます。

そのため、症状や目的に合わせて目元や小鼻など細部にまで施術することが可能です。頬や額などの広い部分だけでなく、顔全体の肌トラブルに対応できる点がポイントです。

一方のデメリットとしては、皮膚に針を刺すため赤みや腫れなどの副作用を生じることがある点が挙げられます。しかし、ダーマペンで使用する針は極細であるため痛みも強いものではなく、赤みも数日以内に軽減します。

施術に伴う痛みが心配という方は表面麻酔を使用できますので、クリニック医師までお伝えください。

ダーマペンとポテンツァの比較

ダーマペンとポテンツァの効果や回数、期間、費用をまとめました。

ダーマペンに関するよくあるQA

最後にダーマペンに関してよくある質問をまとめました。施術を受ける際の参考にしてください。

Q.ダーマペンのダウンタイムは何日くらいですか？

ダーマペンのダウンタイムには個人差があります。また、ダウンタイムの日数は針を刺す深さでも異なります。

針を刺す深さが0.5mmの場合には1〜2日程度、3.0mmまでの深い場合には1週間程度かかることもあります。

Q.ダーマペンでは施術から何日くらいで効果が目に見えてきますか？

クレーターの重症度にもよりますが、ダーマペンでは施術から1〜2週間程度で効果が現れてくることが多いようです。

しかし効果には個人差があり、使用する薬剤や針の深さなどさまざまな条件でも異なります。いずれの場合にも、高い効果を期待したいという場合には継続的に施術を受けることが重要です。

＜筆者プロフィール＞

今江 美緒
エステティシャンとして勤務後、看護師に転身。がん専門急性期病院、慢性期病院で勤務後、フリーランス看護師として活動しながらライターとして健康や美容、医療に関する記事執筆を行う。
自身が難病の皮膚病「酒さ」を患い完治させた経験を持ち、さらに美容と医療現場での経験から、皮膚疾患への知見や皮膚理論の知識を習得。自身でも歯列矯正、医療脱毛、ヒアルロン酸注射などの美容医療の治療経験を持つ。