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ケアシス(エレクトロポレーション)とは?効果や頻度・組み合わせ

公開 2023年12月23日
更新

「ケアシスってどんな施術なんだろう?」と気になっている方もいらっしゃるかもしれません。ケアシスはイオン導入の約20倍の浸透率を有する治療機器で、使用する薬剤によってさまざまな肌悩みの改善に効果が期待できます。

この記事では、ケアシスの特徴や期待できる効果、効果的な治療間隔、おすすめの併用施術などについて詳しく解説します。

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MBC・麻布十番 院長
山崎 禮子
監修者

聖マリアンナ医科大学医学部付属病院皮膚科、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院皮膚科にて勤務したのち、医療法人社団奏愛会 おおふな皮膚科など皮膚科クリニックにて研鑽を重ね当クリニックにて勤務。

今江 美緒
今江 美緒
ライター

エステティシャンとして勤務後、看護師に転身。がん専門急性期病院、慢性期病院で勤務後、フリーランス看護師として活動しながらライターとして健康や美容、医療に関する記事執筆を行う。自身が難病の皮膚病「酒さ」を患い完治させた経験を持ち、さらに美容と医療現場での経験から、皮膚疾患への知見や皮膚理論の知識を習得。自身でも歯列矯正、医療脱毛、ヒアルロン酸注射などの美容医療の治療経験を持つ。

ケアシスはエレクトロポレーションが行える機器

ケアシスとは?

ケアシスとは「エレクトロポレーション」という治療が行える機器です。イオン導入の約20倍の浸透率がある新しい治療法です。

そもそもイオン導入やエレクトロポーションとは何なのでしょうか?それぞれの治療法を比較しながら、ケアシスについて詳しく見ていきましょう。

イオン導入とは

イオン導入とは

イオン導入とは、微弱な電流を流すことで有効成分を肌の奥深くに浸透させる治療法です。パッティングなどでは肌の表面にしか行き渡りませんが、イオン導入を使うことで有効成分を深層まで届けることができます。

肌は表皮、真皮、皮下組織の大きく3層から成り立ちます。表皮はさらに4層で構成され、表面は「角質層」と呼ばれます。角質層にはバリア機能があり、有害物質や不純物などが皮膚内部に侵入しないよう防御する役割があります。また、有害物質や不純物だけでなく、美容液などの有効成分も深層まで届かないようになっています。

そのため、通常のケアでは有効成分を肌の奥深くまで浸透させることはできないのです。ところが、イオン導入では水溶性で分子量の小さな有効成分に限り、微弱電流を皮膚に流すことで角質層を超えた表皮の最の深い層にまで届けることが可能です。

有効成分をしっかりと浸透させるために有効な治療法ですが「レチノール」や「ヒアルロン酸」など脂溶性のものや分子量の大きい有効成分に用いることはできません。

エレクトロポレーションとは

エレクトロポレーションとは

エレクトロポレーションはイオン導入が進化したものと捉えられ「電気穿孔法」とも呼ばれます。電気パルスを用いて肌表面に小さな穴を開け、有効成分を浸透させる施術です。

イオン導入とエレクトロポーションの大きな違いは、浸透させることのできる有効成分であると言えます。イオン導入では分子量の大きな成分を使用することができない一方、エレクトロポレーションでは高分子の成分も肌の奥深くまで浸透させることが可能です。

そのため、イオン導入では浸透可能な成分がプラセンタやビタミンC誘導体などに留まりますが、エレクトロポレーションではコラーゲンやヒアルロン酸などリフトアップ効果も期待できる成分を肌の奥深くまで浸透させることが可能です。

ケアシスはイオン導入の約20倍の浸透力のある施術

ケアシスとイオン導入の浸透力

イオン導入とエレクトロポレーションは有効成分の浸透率も大きく異なります。エレクトロポレーションが行えるケアシスは、イオン導入の約20倍の浸透率があることも大きな特徴です。

イオン導入では、イオン化した水溶性の有効成分を表皮の一番下の層まで届けます。一方、ケアシスでは肌の表面に小さな穴を開けて一時的に隙間をつくるため、有効成分をさらに深層まで届けることができます。

ケアシスとイオン導入の比較

ケアシスとイオン導入では、使用できる有効成分や有効成分を浸透させることが可能な深さが異なります。以下の表で比較してみましょう。

<ケアシスとイオン導入の比較>

  ケアシス イオン導入
使用できる
有効成分
イオン導入で使用できる成分に加え、
・ヒアルロン酸
・コラーゲン
・成長因子
・プラセンタ
・ビタミンC誘導体
・トラネキサム酸

(水溶性、低分子のものに限る)
有効成分が
浸透する深さ
真皮下層まで 表皮下層まで
ケアシス
使用できる
有効成分
イオン導入で使用できる成分に加え、
・ヒアルロン酸
・コラーゲン
・成長因子
有効成分が
浸透する深さ
真皮下層まで
イオン導入
使用できる
有効成分
・プラセンタ
・ビタミンC誘導体
・トラネキサム酸

(水溶性、低分子のものに限る)
有効成分が
浸透する深さ
表皮下層まで

イオン導入でも有効成分を浸透させることが可能ですが、使用できる成分が限られるほか、浸透する深さも表皮のみに留まります。

一方、ケアシスでは使用できる成分がより多く、さらに表皮を超えた真皮下層まで届けることが可能です。

ケアシスの特徴と期待できる効果

ケアシスは高分子の有効成分を肌の奥深くまで浸透させることができます。ここではケアシスの特徴や期待できる効果を紹介します。

ケアシスの特徴

ケアシスの特徴

ケアシスの大きな特徴は、電気パルスを用いて肌表面に小さな穴を開けて有効成分をより深くまで浸透させることです。

表皮のバリア機能は有効成分もブロックするため、通常のスキンケアでは角質層よりも深くに有効成分を行き渡らせることができません。イオン導入でも角質層よりも下層に有効成分を届けることが可能ですが、使用できる成分が限られる点がデメリットであると言えます。

しかし、ケアシスでは一時的に皮膚表面に穴を開けることで表皮よりも下に位置する真皮下層まで有効成分を届けることができます。通常は注射することでしか投与できないヒアルロン酸などの高分子の成分も使用することが可能です。

さらに、ケアシスには「クライオ」という冷却機能も備わっています。冷却機能によって血管を収縮させ、有効成分を組織に長く留めることができます。

肌表面に穴を開けるものの、針を使用しないため強い痛みもなく、ダウンタイムが短いことも特徴です。

ケアシスの効果・おすすめの人

ケアシスの効果・おすすめの人

ケアシスでは、肌悩みやご希望の効果に合わせて有効成分を選ぶことで、下記のような効果が期待できます。

  • ・シミやくすみ
  • ・ニキビ、ニキビ跡
  • ・乾燥に伴う小じわ
  • ・毛穴の開き

また、エイジングケアや美白・美肌効果を期待したいという方にも向いています。

さらに、ケアシスはレーザーや針を使用しないため、肌が赤くなりやすいという方や痛みを避けたいという方にもおすすめです。

お悩みに合わせて効果的な薬剤を選択

ケアシスでは、お悩みに合わせて効果的な薬剤を選択することが可能です。ここでは当クリニックで使用している「レナトスAプラス」「レナトスTaプラス」「ペップビュープラス」の効果について解説します。

レナトスAプラス

レナトスAプラスは「リノール酸レチノール」配合のエイジングケアに効果的な薬剤です。リノール酸レチノールは従来のリノール酸と比較して成分の安定性が高く、刺激が少ないことが特徴です。

皮脂の分泌抑制や美白効果、紫外線予防効果、ハリ感アップなどが期待でき、エイジングサインが進行した肌におすすめです。

レナトスTaプラス

レナトスTaプラスは、トラネキサム酸やヒアルロン酸、ビタミンC(アスコルビン酸)配合の薬剤です。トラネキサム酸やビタミンCにはメラニン色素の活性を抑える作用があります。シミを薄くする効果が期待でき、特に肝斑の改善に有効です。

さらに、ヒアルロン酸には角質層に水分を溜め込む役割があるため、トラネキサム酸やビタミンCなどの水溶性成分を細胞に留めながら保湿効果の向上も期待できます。

シミやくすみ、肝斑、乾燥でお悩みの方におすすめです。

ペップビュープラス

ペップビュープラスは、神経幹細胞由来の天然成分配合の薬剤です。細胞を修復し再生させる数種類の成長因子や、過剰な皮膚の緊張をやわらげ表情じわを改善する「アリジルリン」、シミの予防や改善に有効な「アルブチン」などの作用により、幅広いアンチエイジング効果が期待できます。

小じわの改善やハリ感のアップ、肌のトーンアップなど一度の施術で複数の効果を期待したいという場合におすすめです。

ケアシスの治療間隔や回数

ケアシスでは、1回の施術でもツヤやハリ感などを実感していただけますが、効果を持続させたり肌質の改善を期待する場合には、複数回の施術を受けられることをおすすめします。

治療間隔は1〜2ヶ月に1回のペースで、合計4〜6回程受けていただくのが効果的です。

ケアシスとほかの治療との組み合わせで相乗効果が得られる

ケアシスでは、ほかの治療と組み合わせることで相乗効果が期待できます。ここではケアシスと相性のよい施術を3つ紹介します。

ダーマペン

ダーマペンは、肌にごく小さな穴を開け、傷が回復する過程で組織の再生力を高める治療法です。傷ができた組織ではコラーゲンやエラスチンなどの生成が促され、毛穴の開きやニキビ跡のほか、ハリ・弾力の改善などが期待できます。

しかし、ダーマペンでは肌の赤みやひりつきなどの副作用を生じることがあります。そこで、ケアシスを組み合わせて行うことでクライオ機能によって肌を冷却し、副作用を抑えながら有効成分を効果的に真皮層まで届けることができます。

ケアシスによって副作用を抑えながら有効成分をしっかりと浸透させ、さらにダーマペンによって複合的な肌悩みにアプローチしながら肌質を改善することが期待できます。
これまで赤みやひりつきなどのダウンタイムが心配でダーマペンの施術を躊躇していた方にも、ケアシスと組み合わせて受けていただくことをおすすめします。

ダーマペンについてはこちらの記事も参考にしてください。

ピーリング

ピーリングは、酸性の薬剤を肌に塗布することで古くなった角質を優しく剥がし、ターンオーバーを正常に整える治療法です。

ピーリングで古い角質を取り除き、その後にケアシスを行うことで有効成分がしっかりと浸透し、美肌効果や肌質の改善が期待できます。

ピーリングは施術後に肌が乾燥することがありますが、ケアシスと併せて行うことで保湿効果も期待できます。

ピーリングについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

フォトフェイシャル

フォトフェイシャルとは、特殊な光を照射することでシミの原因となるメラニン色素や赤みを引き起こすヘモグロビン(血色素)にダメージを与え、ニキビ跡やシミ、そばかすの改善などに効果が期待できる治療法です。

フォトフェイシャルでは異なる波長を照射するフィルターを使い分けることが可能です。照射する深さを変えることで、上記のような効果に加え、毛穴の開きや小じわ、たるみの改善にも有効です。

フォトフェイシャルはさまざまな肌悩みに効果的ですが、施術後に肌に赤みやひりつきなどを生じることがあります。しかし、ケアシスと組み合わせて行うことで施術後の赤みやひりつきを抑えることが可能です。

フォトフェイシャルについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

よくあるQA

ここではケアシスに関してよくある質問をまとめました。施術を受ける際の参考にしてください。

Q.ケアシスの効果はいつから現れますか?

ケアシスでは、一度の施術でも肌のハリやツヤなどを実感していただけます。しかし、肌質の改善を実感していただくためには、1〜2ヶ月に1回、合計で4〜6回程施術を受けていただくとよいでしょう。

Q.ケアシスとエレクトとポーションの違いは何ですか?

ケアシスは機器名で、エレクトロポーションは治療名を指します。エレクトロポレーションは新しい治療法で、肌に穴を開けて細胞の間に隙間をつくり、クライオと呼ばれる冷却機能によって血管を収縮させながら薬剤を真皮層まで浸透させることができます。